ベネチア編 前編
夜行列車で揺られること11時間。ようやくたどり着いたベネチアのお楽しみは、ビエンナーレ鑑賞。
まずはメイン会場のひとつ、ジャルディーニへ。セントラルパビリオンは、蝉時雨に包まれて。
国別館を回り始めて間もなく、ロシア館の作品《ダナエ》にて、パフォーマーの男性が静かにダナエの硬貨をN君にくれました。手放した黄色い風船に変わってやって来た新しいものに、N君も静かに喜んでいました。
日本館の田中功起《抽象的に話すこと−不確かなものの共有とコレクティブ・アクト》。協働していく過程の映像をソファでまったりと鑑賞。
ジャルディーニの運河にある、ポルトガルパビリオンは船一隻。中に入れるし、時間によってはクルージングも可能。ポルトガルの歌謡曲が流れて異国情緒が入り交じった船上は良い気持ち。
ジャルディーニ巡りで一日かかりました。
N君写。
メイン会場だけでなく、財団やコレクターによる関連イベントもあちこちで開催中。サンジョルジョ・マッジョーレ島に『マーク・クイン』展とジョン・ポーソン『パースペクティブ』展を観に。大きな人物像のバルーンは、2012年のパラリンピック開会式に登場した作品だそうで。
隣のジューデッカ島では、アイ・ウェイウェイの展示のひとつが観られます。作品製作過程の映像とともに。
本島に戻り、パラッツオ・グラッシにて開催の『ルドルフ・スティンゲル』展へ。壮大な展示の中で、なんちょピステップを練習する9様とN君。
上記と同じくフランソワ・ピノーが所有するプンタ・デラ・ドガーナへ。『プリア・マテリア』展が開催中。ガラス質のものの見え方が、この街ではとてもきれい。水の光が溢れていて。
サン・マルコ広場やリアルト橋周辺の混雑具合に比べ、現代美術を展示するスペースは空いていて、楽しみながら回ることが出来ました。
宇宙の旅っぽい空間で、たたかいごっことか・・。
迷路(展示順路)の先にある階段を探したりとか・・。
こちらの建物は安藤忠雄がリノベーションしたそうで、もの派の作品もいくつかあり、日本人のお客さんも多いのかな? N君が勇気を出して自分のお金でサイコロを買ってみたところ、会計のお姉さんに「アリガトゴザイマシタ」と言われていました。
びっくりしたよね。
その3へ続きます。