革のかご、チョコレート色のポシェットとmoccaとtoccaの生産しています。革の裁断は機械を使うとは言えひとつひとつ革の目を考慮して抜いているし、金具を留めていくのも手作業なので、一度に作れる本数が限られます。
かたちが出来てくると嬉しい。
内側の生地袋がまだ出来ていないことがもどかしい。
革の裁断をする前に、裏に糊処理をします。
裏面の色が一気に落ち着いて、ツヤが現れると嬉しい。
湿気を含んだ革を乾燥させていると、部屋は革の匂いでいっぱい。
キャメル、チョコ、レッド。
このあと、ナチュラルの革も糊引きしました。裁断は来週です。
先日の見本市で、はじめてお会いするお客様がナチュラルのポシェットをご購入されました。とってもツボだったそうで、しかもお客様と私の自宅が近所という話で弾んだやりとりの後、妹さまとの待ち合わせにバッグを早速お使いになって去って行かれました。
その後、妹さまとご一緒にお越しになってびっくり。妹さまは昨年の個展の際にナチュラルのmoccaサイズをご注文された方でした。
サイズは違えど、同じ色、革のかご。
好みがご一緒!すごい偶然。
言葉も出ないほど驚きました。
でもそれ以上にとても嬉しく思いました。
妹さまのご注文はお待ち頂いているので、これからお作りして納品したらご姉妹がお揃いになります。
このお話はまだ続きがあるんですけど、ちょっと小出しにしておきます(笑)。
出会った方を思い出すのも、
さまざまな行程を遂げていくことも、
出来たところを想像するのも、
納品の準備を整えるのも、楽しい。
ひとりで作ることには、いろいろ限りがあるのですが、
その範囲だけでも、充分すぎる出来事があると、この頃思います。