東京藝大美術館陳列館
メラニー・ボナーヨの作品の予備知識を得ず行きましたので、衝撃が大きく。
さまざまなボディの肌のいろかたち、接触と感じ方。観ることで、感じ方・考え方が変わるような後味。
この場所で観たものの経験も上書きされる。
これが無料で、灼熱でも人が溢れる観光地上野公園の一角で公開されているなんて。ビエンナーレ開催期間中のベネチアみたいな錯覚。
午前中は空いていましたが、昼過ぎには人並みを縫って歩かねばなほど、混んでた上野公園。
実は、14時から坊の学校で部活の保護者会だったので、その前にと思って上野で途中下車ぶらりしたのですが、陳列館のみで設定した時間をオーバー。いったん灼熱の上野公園を駆け抜けて、保護者会へ。
保護者会後の懇親タイムを泣く泣く振り切って、上野に戻って
うえののそこから「はじまり はじまり」荒木球奈さんの展示。
たくましさを、愛でる気持ちを重ねたり。
自分と似たような空想を感じたり。
優しげなかわいらしさが貫かれつつ、世界にたいする不安が観られたり。
地下の作品は、卒展開催時にこの空間に所狭しと散りばめられる無数の作品の残像みたい。
夏に見る漂うものとその光は、魂のように見えます。
自宅に帰り、保護者会で聞いた話・見せてもらった夏合宿の映像の報告をしました。引率してくださる顧問の先生が毎年撮っている映像で、凝灰岩をただアップとか岸壁や石を見つめてたり砂金を採集している少年たちとか、天体観測中で画面ずっとほぼ黒いだけとか、マニアックで静かな旅行記の上映会は、夏の終わりの母のお楽しみ。
N君もう高2だから、今年で最後。名残惜しい。
「マルメロの陽光」みたいだな、と感じたものの、映画自体をだいぶ忘れているので、DVDで見返してみようと思います。