ブログトップ
ATELIER YAUYAU
yauyauyau.exblog.jp
生地の話
a0158321_12471618.jpg

生地を裁断する谷さん(左)とFudokiの浅野さん(右)。

革のかごの内袋の素材としている生地は、まきものは織物作家シゲタアケミさんのマフラー、それに合わせている絹などはHPE (Handicraft Promotion Enterprise) という、谷由起子さんが運営する会社によるもので、ラオスのルアンナムターという土地に住む少数民族の手仕事によって作られている。
そのHPEの生地が4月20〜29日の間、蓮根にあるギャラリーFudokiにて展示販売されているときいて足を運んだ。今回から、生地を選んでそれをレンテン族の人に服に仕立ててもらう、という「ゼロからの服作り」という試みを新たに始められたそう。

a0158321_12481376.jpg

ちょうど会場に谷さんもいらして、現地での話を伺った。中国との国境に近いその村は、急激な発展のただ中にあり、この生地を作るための養蚕・手紡ぎ・染料の栽培・染織までの一連の手仕事を村人自身が選択している現在が、いつまで続けられるか分からないと聞いた。なんでも自分でできる人たちが、「お金になる」ことを選んで、自分の出来ることを捨てていく状況を目の当たりにして、谷さん自身も経済成長期に同じようなことが日本でも起こっていたのだと思うとの話は印象深く、「今日の給料が明日には倍になる」日々のただ中に居る人たちを、成長後の国から来た谷さんが見つめて感じることには、私自身の構えも揺るがされるような感覚を覚えた。

だからといってこの手仕事を日本で言うところの無形文化財のように文化保護に入れ込んでしまうのは違うのではないかとの思いもあり、これからも年2回ラオスを出て日本を始め各国での展示販売を続ける、との谷さんのお話には、生地という材料が包む・纏うという用を満たすことから離され、鑑賞物になることで伴うちょっとした悲しみ(私にとっての。工芸全般に感じる。)を共感できて嬉しかった。

持ち帰った生地は上の写真のうちのほんの少し。だけど、作る心意気を入れ替えられたので、初心に返ってきっちり仕立てよう。

a0158321_12491050.jpg

小さい革のかごに合わせてみた。
こんな色あわせでどうだろう?
おじょうさんたち。
[PR]
by atelieryauyau | 2012-04-25 12:51 | products | Comments(0)
<< 日本ホビーショー@東京ビックサイト あたらしいもの >>